成功の秘訣は「他人を幸せにすること」~『夢をかなえるゾウ』を読んだ学び~
『夢をかなえるゾウ』は成功したいと考えている少年のためにヒンドゥー教の三大神の1柱であるガネーシャが1日1つ少年に課題を出し、「成功するには」ということを物語風に伝えている本である。
私はその1つ1つの課題を忘れたくないとおもったので、定期的に読み返せるようにポイント、自分が感じたことを記録しておこうと思う。
この本で最も言いたいことは「人を幸せにする」ことが成功の秘訣である。
目次
くつを磨く
「身なりは足元から」とよく言うが、ここでは、ファッション的に「きちんとした靴をはく」、「靴をきれいにする」という意味ではない。
靴は頑張って自分の体重を支えてくれている身近なもののひとつである。
人間は最も自分に身近な存在をそっちのけで、遠い存在のものに敬意を示すことがよくある。
親などがその例である。最も身近な存在に最も敬意を払うことを忘れてはならない。
コンビニでお釣りを募金する
ある本でも、「お金はたくさんの人に喜ばれるお金の使い方をする財布に流れていく」と書かれていた。
お金はギャンブルにお金を使う人よりも、人のためにお金を使う人の財布を好むらしい。
成功するためには、人から応援される、人から喜ばれる人でなければならない。
お金やサービスは人から頂くものである。
もっとお金が欲しい!成功したい!と自分のことだけで精一杯な状態では、お金持ちにも成功者にもなれない。
自分が満たされていて、他の人に分け与えられる余裕があって初めて、成功できる。
コンビニででたお釣りを「どうか誰かのために役立ちますように」と思い募金をする。
金額ではなく、気持ちが大事。余裕が大事。
会った人を笑わせる
面白い人と会話してたら、こっちまで楽しい気持ちになるという経験は誰しもあると思う。一緒にいて楽しくなる人と一緒にいたいと思うのが普通の人間であれば思うことである。自分が「一緒にいて楽しい人」になれるか。
無理に人を笑わせようとしても最初は失敗するだけやから、そんなに無理はしなくてもいい。
まずは自分があなたいて楽しい、うれしいと思いながら会話すれば、おのずと笑いが生まれる
気分は伝染する。人から喜ばれる存在になる。
トイレをきれいにする
『ありがとうの神様』っていう本でも、
トイレをブラシで磨けば、年収に0がひとつ増える。
トイレを素手で磨けば、年収に0がふたつ増える。
トイレを爪でこさぐように磨けば、年収に0がみっつ増える。
って書いてたな。
なぜトイレ掃除が大事なのか。
トイレ掃除は誰もやりたがらない。人がやりたがらないことをやることが一番喜ばれるから。
一番やりたくないことを一番人に頼みたいから、そこに一番価値が生まれる。
反応に生きないこと
世の中のほとんどの人は反応に生きている。
自分で考えて計画を立てて、その計画どうりになるように世の中に働きかけていく。
「自由に使える一番大切な時間」を大切にする。
時間は平等に与えられたものであり、有限である。
大切な時間をどう使うかを自分自身でしっかり選択する。
自分が「楽しい」と思うことを知る
人間はやりたいと思ったことしか続かないようにできている。
無理して、やりたくないことをがんばっても、続かない。
努力することを目的にしても、続かない。
毎日、一日の中で頑張ったことを1つ思い出して、自分をほめよう。
頑張れなかったことを思い出して、自分を責めるのではなく。
頑張ったり、成長したりすることが「楽しい」ことってことを知ろう。
何をやめてみる
「今の自分を変えたい。」「このままでは嫌だ。」なんて思ったときにたいていの人は何か始めようする。
逆に、何かをやめてみよう。何かやめた時間でできることを考え、貴重で有限な時間を自分のために使うことを常に心がける。
決めたことをやらなくてはならない環境をつくる
何かをやめた時間で今度は何かを始めようと決める。
しかし、人間は意識を変えることはできない。人間の意思はかなり弱い。
「今日から毎日ランニングをする」と決めるだけでは、やりきれない。やらなければならない環境をつくることが大事である。
本気で変わろうと思うなら、意識を変えてもだめ。具体的な何かを変えないといけない。
運がいいと口に出して言う
マザーテレサの名言にも
「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」
とあります。
幸運なことでも、不幸なことでも、自分に起きた出来事から何かを学ぼうと考えだし、自然の法則を学んでいく。
明日の準備をする
一流の人は常に結果を出すから一流である。
結果を出すためには常に入念な準備が必要である。
なんとかなる。で終わらせない。
誰かのいいところを褒める
成功したいなら、誰かに助けてもらわないと無理。
褒める=人間関係がうまくいく、程度の認識では根本を間違っている。
人は自分の自尊心を満たしてくれる人のところへ集まる。
褒める=認める(相手の自尊心を満たす)
やらずに後悔していることを今日から始める
みんなやりたいことをやって後悔しないような人生を送った方が幸せになれるって知っている。
あなたのやりたいことは何ですか?
「やりたいことがわからない。ずっと考えている。」そういった人は多いのと思う。
自分もそうだから。「自分は何がしたいんだ。」と自分に問うことがよくある。
しかし、この本によれば、そういった人たちはいつまでたっても自分のやりたいことをみつけられずに、人生が終わる。
小学生のころ、「やりたいことがみつからない。」なんて悩んでいたのでしょうか?そんな人ほとんどいない。
あのころは、ただ単純に楽しいことをやり、つまらんと思うものはやらないことが多かった。
やりたいことをみつける方法は体感すること。
「やりたいことがわからないと言っている人の99%は何もやっていない人である。」と本のなかで言っている。
何かをはじめるきっかけはなんでもいい。
でも、収入、世間体、不安が障害となる。人を縛っている鎖はみんな同じ。
今まで無理だったら、これからも無理。変えるなら「今」。
これはかなり自分に当てはめても痛感する。。
サービスとして夢を語る
自分勝手な夢を語ってもだれも喜ばず、サービスにならない。
みんなが自分の夢の話を聴くのは楽しいと思えることが理想である。
たくさんの人が聞きたい夢とは、世の中がそれが実現されることを望んでいるもの。
そしたら、その夢はたくさんの人が応援してくれ、実現が簡単になる。
人の成功をサポートする
自分の夢をかなえることが同時に人の夢をかなえることになればみんなが応援してくれる。
そういう夢を思い描くためには、人のもっている欲や夢に注目していなければならない。
人がやりたいこと、人がもっている夢、人がどうなったら幸せと感じるのか、そのことを考えていけば、成功はすぐそこである。
応募する
本当に人生を変えようと思うなら、自分の想像をこえるような劇的な変化が必要である。
一番効果が期待できるのは「誰かに才能を認められること」である。
そのために、「応募すること」である。
自分の才能が評価される場に応募すること、評価されて、自分の才能がないと評価されるのは誰でも怖い。
しかし、世の中にはたくさんの仕事があり、評価する人もたくさんいる。確かに、簡単に自分の才能が見出されないかもしれない。
それでも、可能性のあるところにどんどん応募すればいい。応募には奇跡を起こす力がある。
毎日、感謝する
自分の中で何か足りないと思っていることに対して、それを何かで埋めようとするのではなく、自分は十分満たされていて幸せだから、他人の中に足りないことをみつけ、そこに愛を注いであげる。
この状態になってこそ、自分が欲しいと思っていた、お金、名声、それらのすべてが自然な形で手に入る。
お金も名声も地位も、自分で手に入れているのではなく、他人が自分に与えている物なのだから。
その他
・食事を腹八分で抑える。
自分で自分をコントロールする。
・人が欲しがっているものを先取りする。
ビジネスとは人が困っていることを解決するサービスを提供し、その対価を頂くこと。
ビジネスが得意な人は、相手の欲を満たすのが得意な人である。
人の欲しい物、望んでいる物を見抜ける人は事業に成功する。
上司の欲が分かっている人は、いち早く出世できる。
・毎朝、全身鏡を見て身なりを整える。
中身を変えることは難しいが、外見を変えることは簡単である。
服装が変わり、自分に自信の持てる服を身につければ、行動も言動も変わっていく。
当たり前のことのようだが、他人が不愉快に感じない身だしなみを整えることは最低限のマナーである。
・自分が一番得意なことを人に聞く。
自分の仕事が価値を生んでいるのかを評価するのはお客さんである他人である。
・自分が苦手なことを人に聞く。
長所の反対には短所があり、それらのもっている性質は裏と表になっている。
・夢を楽しく想像する。
何事も続けるためには楽しくないとできない。仕事は楽しいと思えないとだめだと思う。
・ただでもらう。
どんに小さいことでも、ただでもらうことを意識してみると、自分のコミュニケーションが変わってくる。
言い方、仕草ひとつとっても気遣うようになる。
まとめ
「人を幸せにする」それがこの本で書かれていることの全てであると思う。
たくさんの人を幸せにしているから、その分、みんなから喜ばれ、認められ、お金が払われる。
どれだけの人を幸せにできるか。そのことにどれだけ喜びを見いだせるか。それこそが成功の秘訣である。
ただし、成功だけが人生じゃない。死ぬほど幸福な日も、笑えるくらい不幸な日も、世界を閉じたくなるようなつらい日も、涙がでるような美しい景色も、全部自分らが味わえるために、世界を創った。
「世界を楽しんで、心ゆくまで。」
是非一度、本を手に取ってみてください。新しい発見があるかもしれません。